森のようちえんピッコロ   スタッフと保護者の    ブログ


by mugihause

カテゴリ:ピッコロ保護者日誌( 53 )

試金石

先日は年に数回の『パンこね・パン焼き』だった。

自然の恵み、自然の力をお借りして、自分で天然酵母のパンを作る。
自分で考えて工夫してを、何度も何度も何度も繰り返す2日間。
発見と反省は、次回のパンこね・パン焼きに反映されていく。

自分のパン生地をこねて、家で一晩発酵させる。
次の日、自分で見つけた木の棒に、パン生地を巻き付ける。
薪と焚き付けを組み上げて、自分たちで焚火を作り、棒パンを焼く。

おいしいパンを焼きあげる為にはそれ相応の時間が必要。
だが、煙はやっぱり目に染みる。
熱風は容赦なくその身に吹きつけてくる。

あっくん(年長)は突然「僕は置いてみよう」と言って、
火の上に自分のパンを置き、少し離れた。
暫くの後、棒を半回転させて裏返し、また少し離れた。
みるみる炭化していくパン…。

そこへやってきたりょうくん(年長)が、あっくんのパンを見た。
「あっ、誰かのパン、焦げてる!」
慌てて飛んでくるあっくん、棒を持ち上げてパンを火から出そうとするが、
棒も燃えているので、あっさりポッキリ、パンは火の中に残された。

あっくんは泣かず、大人の目も見ず、静かに火ばさみ(何故か短い方)を手にした。
りょうくんも別の火ばさみ(長い方)に手をかけた。
あっくんは「りょうくんは、やらなくていいから」と静かに言った。

最初にあっくんがパンを取り出そうとしたが、失敗。
次にりょうくんが試みて、成功
さて、どうやってこのパンをあっくんに渡そうか?
火ばさみから火ばさみへと、小さなパンを空中でリレーするのは難しい。
かといって、丸焦げでもパンはパン。
土の上には決して置こうとはしないりょうくん。
結果、パンをキュッと挟んだままのりょうくんの火ばさみと、
あっくんの短い火ばさみが交換された。

しかし、あっくんはパンを落としてしまった…。
あっくんの火ばさみが長い方に代わったので、
りょうくんは「自分でやって」とあっくんを促した。
次なる挑戦で、あっくんはパンを取り出した。

そろりそろりと歩いて移動し、
火ばさみのパンをバケツの水につけた。

暫くの後、パンの焦げをぺりっと剥がして、口にいれた。
遠くからは1人の子が飛んできた。
「どうしたの?」
「失敗しちゃったんだ」
「僕のあげようか?」
「いい」
その子は去り、また別の子が飛んできて、同様の会話が3回程繰り返された。

じっくりと、そしてしっかりと、
静かに事柄を受け止めて、苦さを深く味わって、自分と向き合っているうち、
まるで堰を切ったかのように突然、
「失敗しちゃったぁぁぁぁ!!」と大粒の涙をこぼし始めた。
すぐさま中島先生が飛んでいって、あっくんの気持ちをしっかりと受け止めてくださった。

先生がパンを割ってみると、中の方はまだ白かった。
失敗しちゃったけど、失敗だけじゃなかった。

「失敗しちゃったね」(うん)
「嫌だったね」(うん)
「頑張ったね」(うんっ!)
先生の言葉に大きく頷いた。
心の真ん中に、『頑張った』という事実が確かに据わっていた。

それから時間をかけて、自分のパンをちょっとずつ食べ、遂には完食。
食べ物を大切にする気持ちも、ちゃんと育っていた。
(※腹痛などの不調はありませんでしたのでご安心ください)

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パンを焼く事に対して尻込みを続ける年少さんにも、
「もったいないよ」「焼いて食べてほしいな」と静かに諭していた。

これまで何度も、失敗からは泣いて逃げ、助けてもらっても恩知らず。
全然育ってないっっ!!と思っていたら、この魔法のような時間が私の目の前に訪れた。

なぁんだ、成長していた。
頑張れる人だった。
ちゃんとしていた。

今まで不安に感じていたことのひとつひとつに、大丈夫だ、大丈夫だと安心できた。
この先何度も、子育ての困難に直面するだろうけれども、
この日のあっくんの頑張りを『お守り』にして、確かな勇気をもって私は乗り越える。


『森のかみさまに白いパンを捧げると、真っ黒なパンが与えられたそうな…。
しかし、その黒い塊は、実はなんと、試金石だったそうな…』


年長保護者 広報係 オギノチエ

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by mugihause | 2017-06-03 21:14 | ピッコロ保護者日誌
先週に引き続き韓国から教育関係の視察がありました。
大学の教授と学生、通訳の方々が17名です。

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学生のお姉さん方とは、言葉が通じなくてもいつの間にかそれぞれのスタイルで交流していました。
黙々と葉っぱの魚をとってあげている子、
一緒に釣りをしている子、
なにやらヒソヒソ話している(?)子。
本来、視察では普段の子どもたちの様子を見てもらうため、子どもと遊ぶのはご遠慮いただいていますが、、、
こんな日韓親交ならいいのかな。

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先週は練習していた挨拶が言えなかった子も、今日は言えているようでした。
言えた後は、はにかみながらもとてもいい顔!

次回の公開視察日は5月26日(金)です。
興味がある方、お待ちしております。
( ※ 子どもの様子が安定するまで本来は春の視察は受け入れておりませんのであしからず )

広報係 吉田


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by mugihause | 2017-04-27 08:34 | ピッコロ保護者日誌
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昨年秋の中国からの視察の方々に続き、韓国からも視察の方々がいらっしゃいました。
なんと23名もの教育関係の責任者方です。

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なんの偶然か、明日もまた韓国から視察の方々がピッコロにいらっしゃる予定です。
韓国語を練習していたのに話せなかった子どもにも、再チャンス!
(※新学年が始まってまだ二週間そこそこの不安定な時期なので本来は視察は受けておりません)
成長の春ですね。
明日もどんな1日になるか楽しみです。

広報係 吉田


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by mugihause | 2017-04-24 22:17 | ピッコロ保護者日誌
今日は「おいしい学校」まで歩く日でした。

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入園したてのおばけ(年少組)さんも、1、7㎞全員歩ききれました。すごい!

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シートをひいてお弁当を出すのも、食べるのも、ちゃんと自分でできるおばけさんたち。
今満開の桜を存分に楽しめるお花見でした。

広報係 吉田


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by mugihause | 2017-04-20 20:18 | ピッコロ保護者日誌

今年もかわいらしい新入園さんをお迎えしました。
しかし、なんと、朝からの雨!ピッコロ史上でもレアなビニールハウスでの式となりました。


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さて、どんな一年になるのかな?
新メンバーでのスタートが楽しみですね。

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頼むよ〜パイン(年長組)さん。

広報係 吉田








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by mugihause | 2017-04-18 21:59 | ピッコロ保護者日誌

揺れるゆれる

ついにパイン(年長組)さんになったさーちゃん。

今日の入園式のリハーサルで気になるシーンがあった。

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新入園さんに向かって、在園の子どもたちから一言ずつ話す。
そこで、なかなか言い出せずに泣いてしまった男の子がいた。
どうやら何人かに「早く言ってー!」と強い口調で言われたのが悲しかったらしい。
気付いた子ども達が順々に謝っておさまった。

さーちゃんも男の子に言っていた一人だった。

帰ってから話してみる。
つい数か月前まで、さーちゃんは人前で話すのが誰よりも苦手な人だったのだ。
「さーちゃんは、言えない時にみんなに〝はやくして〟って言われるのどうだった?」
「、、、ちょっとイヤだった」
「じゃあ、今日言ってる時イヤかなって思わなかったの?」
「最初思わなかった。、、、途中で気づいた」
「気付いても言っちゃったの?」
「うん。少し」
「うさぎ(年中組)の時も良くないってわかってて、やっちゃったことあるよね。その時揺れる気持ちをピンってする練習したんじゃないっけ?」
1ヶ月ほど前にもダメと思いつつ周りに流されたことがあり、その当時のパインさんと一緒に反省していたのだ。
すると、さーちゃんが当時のことを振り返って話してくれた。
「前は、揺れてるところが隠れてて見えなかったの。パインさんと一緒に心を見ながらやったけど、(揺れが)大きくてよく見えなかった。でも、今はゆらゆらしてるのが見える」
「?」
「ちょっとしか揺れなくなったから、見える」
「、、、あのさ、揺れるのってどんな具合に?」
確信持って話すさーちゃんと対照的に、おどおど聞くしかできない。
「前は、こう」
手をメトロノームのように振る。早い!
「今は、こう」
振る速度が遅い!!
「あぁ、たしかに見えやすいです」(思わず敬語)

続けて話してくれる。
「それで、(早く言ってーって)言うのやめて、考えおわったら〝ごめんね〟した」
自分の気持ちをちゃんと感じて謝った。
形だけじゃない。心を込めて謝った。

ちなみに、今後の自分がどうしていきたいかまで話してくれましたよ。
なーんかパインさんっぽい?
それはさーちゃんが実際にできた時にまた。

年長組保護者 吉田


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by mugihause | 2017-04-08 11:21 | ピッコロ保護者日誌

13人の卒園をみんなでお祝いしました。

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やっぱり今年の子どもたちらしく笑顔いっぱいの賑やかな式でした。
(もちろん、入場では〝手を振って〟いましたよ)

広報係 吉田




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by mugihause | 2017-03-21 17:30 | ピッコロ保護者日誌
先週行われた卒園式リハーサルの様子の一幕。

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卒園児入場。
いつもぴょんぴょん勢いがあるパイン(年長組)さんも、なんだか緊張している様子です。
静々と歩く姿に違和感があり、もう一度、となりました。
「パインさーん、手を振って歩こっか!」
先生たちからの提案。

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「・・・」
その結果。

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来場者に向かって〝手を振る〟子どもたち。
どことなく式典用に上品な感じでした。

広報係 吉田



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by mugihause | 2017-03-21 17:03 | ピッコロ保護者日誌
今日のピッコロは、年長パインさんと、年中うさぎ&年少おばけさんの2クラス。年中年少さんは川で活動することに。
まだ少し寒いけれど、木々の隙間から春の日差しがこぼれ落ちてきて。それぞれたっぷり遊びました。
こちらでは、氷鬼!がはじまりました。タンマ場(木に抱きつくとタンマになる)が多すぎて (笑)鬼はなかなか大変です。鬼決めジャンケンでジャンケンするも、なぜか保育スタッフのゆみこちゃんが鬼になる...。静かに暑い、と呟きながら、子どもたちを真剣に追いかけるゆみこちゃん(青色の人です)。
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こちらでは、魚が大漁に釣れたようです。鮭にサメも! 葉っぱ一枚、枝一本から広がる想像力は無限大。
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そろそろお昼。子どもたちの腹時計は正解です。ピッコロでは、大人から帰る時間だから帰りましょう、とはなりません。帰りたいなぁと誰かが言えば、まだ遊びたい!という子もいたり。そんな時はどうする? 子どもたちで考えます。大人(保育者)は、本当に短く声かけをするだけ。さて今日は、なんとなくみんなの帰ろうか、帰りたいのタイミングがあったようです。うさぎさんとおばけさんが「みんな、かえるよ」と声かけするも、ん? 声がちいさくてみんなに届きません。そこにかけよってきたのは年中のたっくん。すると年中のみーちゃんから、おおきな声が出ました。「みんな〜〜、かえるよ〜!」年少さんも一緒に。おおきな声が通った後のふたりの笑顔、素敵でした。
帰る時の声かけ、いつも年長さんが率先してやっているものね。もうすぐみんなも進級。新おばけさんを頼んだよ!
一日園長、年長児保護者 瀧澤
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by mugihause | 2017-03-07 22:56 | ピッコロ保護者日誌
いよいよ、卒園が近づいてきました。
子どもも大人も、毎日何かとばたばたです、、、忙しいっ!
          うさぎ(年中組)もおばけ(年少組)も、気持ちの準備が進んでいるようです。
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写真はうさぎとおばけの子どもたちだけでお昼前のお祈りをしている様子です。
パイン(年長組)がいなくても、がんばろうとしている様子が伝わってきます。

年中組保護者 吉田







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by mugihause | 2017-03-02 15:44 | ピッコロ保護者日誌