森のようちえんピッコロ   スタッフと保護者の    ブログ


by mugihause

カテゴリ:卒P!日誌( 4 )

ねこ

車を運転中、前の車が車線変更していた。
何か落ちているんだなと思っていた。
よく見ると血だらけのねこが道路で手足を動かしバタバタしている。
その様子を見た、たっちゃん(9歳)、ゆい(5歳)が
「車、停めて!!停めて!!」と叫ぶ。
なんとか何かしてあげたいから早く車を停めて!!!
という気持ちが後ろの席からバンバンきた。
でも私はどうする、、、どうする、、、逃げたい気持ちだった。
もちろん助けてあげたい気持ちもある。
頭から血がたくさん出ているのでものすごく怖かった。
アスファルトに広がっている血。でもねこは生きている。
ねこを見てから数秒の間に頭がフル回転。
何より2人の気持ちが強かった。
あとから思えば、もしかしたら子どもがいなかったら
停まっていなかったかもしれない。
すぐに道路脇に車を停める。
2人は猛ダッシュで近くに駆け寄る。
車がどんどん車線変更していくので危なくて近くに寄れない。
だんだん力が弱くなってきているねこ。
2人はねこをず~っと見て車が停まってくれるのを
待っているがなかなか車は停まらない。
そのうちに1台の車がハザードをつけて停まってくれた。
後ろの車も停まっている。
車が停まってくれているので、ねこを持ち上げ道路脇へ。
ぐったりしている。動かないねこを見ながら、
ゆい「警察がくるかな」と一言。警察?と一瞬思ったが、
たっちゃんの「病院につれていこう!」ということで
病院へ連れて行くことに。

車の中は無言。誰も何も話さない。
何か祈っている感じが伝わってくる。
たっちゃんの「こんなときに限って前の車おそいね」
車の中はこの一言だけだった。

病院につくと先生は受付で動物の診察が終わったおじさんと
話しをしていた。その後ろに並んでいた。
一刻も早く見てほしい気持ちが伝わったのか
「どうしたの?」と先生が声をかけてくれた。
「道路でひかれていました」と見せると「死んじゃっているね」
と一言。
その言葉を聞き、動けない私たちに前にいたおじさんが
「埋めてあげて」と言ってくれた。
駐車場に戻りただ猫を見つめていた。
診察が終わったさっきのおじさんが
「うちのねこも車にひかれちゃったんだよな、かわいそうに、
その気持ちわかるよ」と言ってくれた。
3人で泣いた。

家に戻り、すぐにスコップで穴を掘るはるな。
ゆいがねこを持ち上げ穴に入れてあげる。
たっちゃんが土をかける。
自然にそれぞれがお花を摘み、手を合わす。
急にたっちゃん「名前をつけてあげようよ」。
ん?名前?埋めてあげた今??
どうもひっかかっているのは私だけ。
3人はもう考えている。色々出る。しばらく考え、
はるな「今日は5月1日だから、、、ごいちゃん、、、う~ん、かわいくない。
いちごちゃんは?かわいいし」、たっちゃん、ゆい「いいね~」
いちごちゃんに決定したらしい。私「どうして名前をつけてあげたの?」
たっちゃん「名前ないのかわいそう」
私「かわいそうだよね、いちごちゃんってつけてくれてどう思っているかな?」
たっちゃん「わーい!名前つけてくれたんだって喜ぶよ」

後日、私「道路の横に連れて行った時に
ゆいは警察がくるよって言っていたでしょう、なんでそう思ったの?」
ゆい「人がひかれたら警察来るでしょう」(人もねこも同じ)
「そしたらテレビに出て、ねこを飼っている人が、
「あっ!うちんちのねこ」ってわかるから」。
たっちゃん「どこのねこかわかんないしな~、
探しているよね、どこいっちゃったんだろうって」。
ゆい「警察の人にいう」

さらに後日、車にひかれてしまった場所の近くの派出所に向かう途中、
ゆいは何度も何度も言う練習をしていた。
ゆい「5月1日の日にねこがどうろでしんでいました」
そのあとどこの場所だったか、家の庭に埋めたこと、
どんな猫だったかなどを自分で全部説明する。
最後まで子どもの話しを丁寧に聞いてくれた警察の方、
お忙しい中、本当にありがとうございました。
私がその場でしたことは、
もし探している方がいたらとそこだけ連絡先を伝えた。

道路わきで2人が猫を目の前に、
車が停まってくれるのを待っている時の印象が深く
何日も目に焼き付いていたので
私「あのとき車が停まってくれなくて何台も通り過ぎたよね。
どう思っていたの?」
と聞いた。
たっちゃん(ちょっと怒りながら)「みんな人まかせなんだよ!」
ゆい「ねこかわいそうって思わないのかな、
かわいそうって思っていたら停まるはずでしょう」

あ~~人まかせに育っていない。
そして逃げないで車を停めて本当によかった。
逃げる背中を見せなくてよかった。

以前、ピッコロから帰るとき、車が側溝に落ちていたので停まり、
けん引ロープで引っ張った。
すると、車に乗っていた80歳ぐらいのおばあちゃんが
「車が落ちてから何台もこの道を通り過ぎていった。普通の人はそうなんだよ」という。
そして、両手を出し私の手をすごい力でにぎり、涙を流しながら何度も何度も
「ありがとう、ありがとう」と言ってくれた。
それを聞いてやっぱり人まかせの世の中にしたくないな~と思った。

逃げない私でいられたのは子どもたちがいたから。
いくらでも逃げられた。
お迎えがあるしとか、感染症が心配とか、道路は危ないとか、
道せまいから車停められないしとか色々考えられる。

子は親の背中を見て大きくなる。
親は子を見てもっと強くなれる。

保育スタッフ&在園保護者&卒園保護者 まな
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by mugihause | 2016-06-07 00:11 | 卒P!日誌

私ならこうするよ

卒園児からなるプログラム「森の学校」最終日
とてもとても素敵な子どもたちとの会話を、
保育士と保護者のメールのやり取りからお届けします。


<FROM まな>
みどりさんへ

今日も1日ありがとうございました
今年度もけがなく無事に終えることができ本当によかったです

パン遠足の話し、あいちゃんにきいたかな
お金を誰も忘れることなく、他のお客さんの迷惑にならないように
買いに行ける、午前中に行って帰って来られる(おいしい学校往復、もっともっと歩ける)
小学生ってすごいですね


おいしい学校にいくとき、あいちゃんが私の手をつなぎにきてくれて
その隣にはまどちゃんがいて一緒に歩いてくれました
いろんな話をしていたのですが、

あいちゃんが
「まえに、お母さんが黒いバンダナ(?)を作ってくれて
それを頭にして前で踊っている時に
見ている人から「頭おかしい~」って私聞こえたんだよね」
という話をしてくれました

するとすぐにまどちゃんが
「そしたら私、かわいい~って言うよ」


私は何も言えなかった、、、
まどちゃんはその言った子を怒ることもなく
(「なんでそんなこと言うんだろうね」とか、私言っちゃうかも~)

人をけなすでもなく
私だったらこう言うよってこと

あとからあいちゃんに

まどちゃんがそう言ってくれてどう思った?ときくと
うれしかった、、、と
その1言であいちゃんは生きていけるじゃないかな
あと、2人の間に何も入れないほど固い何かが結ばれているような気がしたよ
あ~本当にすごかった~


あとね~

あいちゃん「あと、私、毛が抜けていたでしょう。
毛が生えて来たよ。猿みたいなんだけどね(笑いながら)」

私「そうか~よかったね~
なんで生えてきたんだろうね?毛ががんばったのかな?」

あいちゃん「私ががんばったからだと思う」

私「あいちゃんがんばったもんね~」

あいちゃん「うん、がんばったよ」
ものすごくいい顔!!

そのことを普通に話せるあいちゃんがいて
ちょっとびっくりしたよ
もう乗り越えている?乗り越えようとしている?
ものすごくいい顔だったよ~~♪


私はなんか泣きそうだったよ~
すごい1日だった~

まな


<FROM みどり>
まなさん、パン遠足ありがとう!

夏にあいの毛を見てびっくりしてたとキャンプの時に彼女のママから聞いてたの。やっと口にできて、ほっとしたかな。
バレエの発表会で客席で誰かが呟いたのをステージで聞いて、気にしてるんだよね。笑いながら言うから穏やかに答えるんだけど、どんな返事がベストなのか、未だに分からない。
確かにあいは地肌ケア自分でほとんどやってたよー
すごいねー。みんなで歩くってこんないいこともあるんだね。
ありがとう!!


以上、メールより

大人はつい自分都合で考える。
聞き間違いだよ、思い過ごしだよ、そんなこと言うなんて酷いね。

誰を咎めるでもなく私ならこうすると答えられる美しさ。
小さなひと言を分かち合える幸せは、ようちえんの時代を過ぎてもここにある。

       小3あい 保護者 小川みどり 
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by mugihause | 2016-01-17 13:37 | 卒P!日誌

デッキの棚

ピッコロのデッキの窓の所に棚みたいになっている所に上って遊んでいたゆい(5歳)
どうしたらいい?と思いながら車を運転し家に帰る
生活があるので家のことをやりながら色々考える
いつ話そうか
でも家に帰るとやることだらけで忙しい
結局話しができたのは布団の中

まず話しを聞く
私「あの時、どう思いながら遊んでいたの?」
ゆい「だめだな~って思っていた」
私「だめだなって思いながら遊んでいたの?」
うなづくゆい

そこに姉、兄がやってきた
「どうしたの?」
私「ゆいがピッコロのデッキの窓の棚の上に乗って
歩いたりして遊んでいたんだよね。
しかも何人もいたの」説明する
たっちゃん「そんなに乗ったら棚が折れちゃって作ってくれた人悲しむよ」
(即答)
私「悲しんじゃうよね」
たっちゃん「木は根っこ生えているでしょう。
梅の木の根っこはビニールハウスまで伸びているから倒れないでしょう。
デッキは根っこがない。
木と木がくぎとかでくっついているから折れるかもしれない」
私「そうだよね」
たっちゃん「あと、乗っていた人けがもするしお家の人も悲しむよ」
ずっと動かず話しを聞いているゆい

私「棚の上に乗って遊んでいる時、どう思っていたの?」
ゆい「だめだな~っと思っていた」
私「だめだなって思いながらなんで乗っていたの?」
ゆい「みんな乗っていたからいいかなって」
はるな「みんな乗っているからって乗っちゃだめだね。
あと、だめだなって思っているのに乗っちゃったの?
それはわからないで乗っている人より良くないよ。
だってだめだなって思っていたんでしょう」
たっちゃん「考えればいいよ。ゆいはできると思う」
ゆいの顔がかわった
背筋が伸びたというか、目がさめたというか、シャキーンとなった感じ
それまで「やっちゃった~まずいな~」と
泣きそうな渋い顔で話しを聞いていたゆい

たっちゃん「だってすごいもん。
言われなくても茶碗洗ったり米といだりしているもんね」
ゆいのことをすごいと思っているし、できると思っている兄
そして何より信じている
大人は子どものことを心の底から信じられているだろうか

私「実は小学生もその場にいてやっていたんだよね」
たっちゃん「え~、小学生なんだからやらないでよね~」
私「たっちゃんその場にいたらどうだったかな?」
たっちゃん「わかんないな~」(おいおい、、、笑)
そのあとすぐに
「ん~わかんない、わかんないけどやらないと思う。
やっている人に落ちるよって言うと思う」
最初にわかんないな~って言うたっちゃん
もしかしたら、、、やっている自分もいるかも?と想像する
この「わかんない」は素直な気持ちな気がする
それを言えるのもいいなとも思う
もちろんその場にいてもやらない子でいてほしい、、、親の願い


まなみ
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by mugihause | 2015-09-25 00:00 | 卒P!日誌

よろこび

赤ちゃんが生まれて私がお家にいるので
しばらく学童をお休みしていた
たっちゃん(今2年生)

私がピッコロに戻るので
「明日から学童お願いしようか」
というと
「やった~!!!」
と喜ぶ
家に帰ってきても周りの友だちは学童だったり
習い事に行っていたりするので最近友だちと遊んでいなかったので
うれしいんだろうなと思っていた

すると、
たっちゃん「○○くん、たっちゃん行ったら喜ぶだろうな」
という
自分が楽しみだということではなく
自分が行くと人が喜ぶだろうということ
そこで生きているんだ~

学童に行って帰ってきたたっちゃんに
「今日はどうだった?」
と聞くと
たっちゃん「○○くん喜んでいたよ」
という
これまた
「久々に行って楽しかった」
という私の予想は
大きく外れた
ずっとず~っとそのままのたっちゃんでいてほしいな~と
心から思った


まなみ
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by mugihause | 2015-03-13 00:11 | 卒P!日誌