人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山梨県北杜市の森のようちえんピッコロ スタッフと保護者のブログ


by 森のようちえんピッコロ
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

のこぎり

春に子ども達とかぼちゃの種を畑に埋めた
それを今日収穫することに
子ども達に
「かぼちゃを収穫しようと思うんだけど何で切ろうかな」と聞くと
「はさみ~」ピンと来ない感じ
「・・・・」考え
「のこぎり~!!!」
そうだ、そうだと皆「のこぎり~」と言って走って持ってきた
でもかぼちゃを切るのに、のこぎり!?
ふと思ったが、やってみることに
「のこぎりなのでパイナップル(年長)にお願いしようかな」と言うと
4人立候補がでる

早速かぼちゃの周りに集まり切り出した
まず1人目
ちょっと切ったら次の人と交代した
いつもならぐわーっていう勢いで切ってしまうのにと思っていると
次に2人目
少し切ったら交代した
(ん?なんで?)
そして3人目
切りだした
なかなか切れなかったので、もっと力を入れて切ろうとすると
立候補したほかの3人が
「もう終わり~」
「ここまで~」と口をそろえて切ることを止めさせた
言われた子はなんで止められたのかわからない
「なんでだよ?」と小さい声で言っている
そして4人目
少しつながっている部分を切り離した

そこで子ども達に聞いてみた
「どうして、途中でもう終わり~って言ったの?」
と聞くと
「だって順番だから」
その言葉にみんな、ということが入っていた

全部切ることをしなかった
立候補した全員が切っていなかったから残した
最後の子も切ることができた
そんな話を決めたわけでもないし、みんなで切ろうとも話してもいない
だけど3人はわかっていて
他の人のために残した
そこまで考えられる子どもたち
今日もすごすぎた~~!!!

スタッフ まなみ









これが順番にやるということなのか
# by mugihause | 2011-09-16 01:17 | ピッコロスタッフ日誌

パイナップル

先日、歩いてぶどう畑に行ってきた
スタッフの旦那さんがお仕事しているぶどう畑
リュックを背負って
さぁ出発!ぶどう遠足へ

朝の会でぶどう遠足に行く話をしていた
(ぶどう畑に行くためには道路を渡らなくてはならない)
すると「おばけ(年少)は道路危ないよ」と
パイナップル(年長)から声が聞こえた
「じゃ、パイナップルとおばけが手をつなぐ」という話に
道路を歩いていくので心配している
自分のことだけではなく、おばけの心配
さすが~
そして、出発!!
ちゃんと手をつないでいる
しかも道路側をパイナップルが歩いている
道路側は危ないことを知っている

どんどん歩きぶどうの畑に着いた
ぶどうはおいしそうに色づいて収穫を待っている
列になって歩いて見てまわったが
ぶどうの木とぶどうの木の間に入る子も、取って食べる子もいない
着いたときに一回、話をしただけ
「ぶどうは今日取ることはしません」
「ぶどうの木とぶどうの木の間に入ってはいけません」
しかし、見ていると食べたくなってきた
(だってとってもおいしそう!!)
すると、おばけが「食べたいね~」と言うと
パイナップルが「今日は取らないよ~」
きつ~くいう感じではなく、やわらかい感じで言う
その言い方がすごくいい!
言い方ってすごく大切~
怒って言われるのとやさしく言われるのと感じ方がちがう
(その場によると思うけど)
この場はこれでいいと思った
私も見習わなくては・・・

見てまわりお礼を言ったらお昼の時間になった
たくさん歩いたのでお腹もすいた
畑から食べる所まで行くのには道路を渡らなければならない
先生が「電車で行くよ~」というと一列になる
ごちゃ~っと集まっていた集団があっという間に一列に
早い!
早速、電車で歩いていると最初はきれいに一列になっている
しかし、、、
やっぱりおばけ
だんだん斜めに歩いていったり、2列になって歩いている
そこを、ちゃ~んと見ているパイナップル
「一列だよ~」
「前の人を抜かさないよ~」(抜かすときに2列になってしまう)
と言いながら
手を引いて列に戻している
言葉だけでない
やさしさが伝わってきた

スタッフ まなみ


パイナップル_a0192628_17762.jpg
# by mugihause | 2011-09-13 01:09 | ピッコロスタッフ日誌

あたたかい気持ち

3歳のさきちゃん、初めて預かり
4月からお母さんと一緒に登園していたさきちゃん
お母さんが帰ってしまうと
「おかあさ~んとこいく~」と泣く
さきちゃん、家では「お母さんいなくてもいいよ」と言っていたらしい
でも「おかあさんいなくてさみしい」「行っちゃった~」
やっぱり帰ってしまうのはさみしい

その泣いている姿をみて、こうようくんがささーっときて何も言わずに頭をなでる
とってもやさしい手でなでる
言わなくても伝わるあたたかい手

次に来たのは3歳のはなちゃん
3つ葉を摘む
そのまま渡すのかなと思っていたら
葉っぱを茎のところまで行かずに手で切っていき
1枚が半分になりさきちゃんに渡す
3つ葉が6つ葉になった
3つ葉を摘んでそのまま渡すのではなく
気持ちも入っている
やっぱりあたたかい
どうしてあげたの?ときくと
「泣いているから」
「お母さん帰っちゃった」
泣いている理由もわかっている

でも泣き止まない
そして言った言葉が「ピッコロにお母さんいるときもあるよ」
いないときもあるし、いるときもあるよと言いたかった
今はいないけど、いるときもあるんだよ
3歳児でおどろきの、この言葉

いつの間にいたのかわからなかったが、きりゅうくん
「四葉を探す」といって探す
しかし見つからない
と、なにやら草を手で押さえてる
よく見ると三つ葉に一枚足して四葉にしている
探したけど見つからなかったので自分でつくってみた
なんとかして泣き止ませたかった
笑ってほしかった
喜んでもらいたかった
その気持ちがとってもあたたかかった

ピッコロでは他人事にならない
そして、その子が泣いている理由も、誰も何も言わないのに
ちゃんとわかっている
よく見ている
自分のことだけではない
ずーっとその気持ち忘れずに大きくなってもらいたいな~

スタッフ まなみ
# by mugihause | 2011-07-02 03:53 | ピッコロスタッフ日誌

オフの一コマ

ある休日、先生のご主人がお勤めをしているキャンプ場でのことです。
その日わたしは、キャンプ場で、副業(?)のパンやをやっていました。
ピッコロのあやかちゃんは、ご家族でキャンプに来ていました。
お店の合間に、あやかちゃんとキャンプ場内を歩いていると・・・
あやかちゃん、遠くを見つめ、
  『あっ ランドセル。 首しまるかも・・・』
その目線の先には、リュックを背負いながらターザンブランコに乗っている子供の姿がありました。
そう、ランドセルとはリュックのこと。
ピッコロでは、万が一のことを考え、遊具で遊ぶときには、リュックを背負ったまま、水筒を首にかけたままでは遊ばないことになっています。
このとき思いました。
『あやかちゃんはピッコロじゃなくても、どこにいても、ピッコロのまんまなんだーー!』
大人はよく仕事モードとか、お休みモードとかって言いますよね。
あやかちゃんにはピッコロモードなんてないんです。
普段の生活そのものが、ピッコロモード全開なんです!!!
それってスゴイことだ!とわたしは思いました。

そして、このことを話した時の、くみこ先生とスタッフのまなみちゃんの反応がまたスゴイ!
わたしは2人別々に、この出来事をはなしました。
でもなんと、2人とも同じ言葉をわたしにかえしてきたんですよ。
その言葉とは・・・  『どこでも生きていけるね!』
お二人の保育するスタンス、いくつかあるとは思いますが、お二人とも、
『どこでも生きていけるように』そんなふうに頭に思い描いて、日々保育されているんだなぁと感じました。
それってスゴイ!ですよね。あっぱれ、感動です。

(まだまだしんまいスタッフのますみでした。。)
# by mugihause | 2011-06-21 02:14 | ピッコロスタッフ日誌

たけし

ある朝、ピッコロに行くと、たけし(うさぎ)の小屋がひっくり返っていた
ゴミが荒らされていた
袋が入った袋も下に落ちていた
何かが侵入?なんだろう?
みんなで考えた

まず「熊かな?」「サルかな?」
「サルはえんとつから入れるから」、「でもえんとつから家の中はつながっていないし」、「ストーブでもえるよ」とサル説

次は「地震かも」、「きっとそうだ!」
「でも他はぐちゃぐちゃになっていない~」
子ども達周りをよく見ている
地震説

すると、「えさの袋を見たら爪でぎゅっとなっていた」(うさぎのご飯の入った袋がひっかかれて穴が開いていた)
「もしかしたら、たけしがやった?」
「でもどうやってかごからでたの?」
「自分でかごを倒して」
(じ、自分で???)
「そしてすきまから手をだした」
「どうしてかな?」と先生
「助けてほしかった」
「さっき掃除したときは普通の顔していた」
たけしの顔を見たんだ~それもすごい!!
「でも夜は助けてーってガリッと(袋を)やったんじゃない」
「どうしてだろう?」と先生
「誰もいないから」
「えさもなかったから」
「ひっくり返って食べられなかった」
「かごはひっくり返っていたけど、えさは少し残っていた」
「でもひっくり返って高い所になっていたから届かなかった」
などなど・・・
要するに
たけしが自分でかごを倒し、えさが欲しくてかごのすきまからそーっと手を出して
横においてあったえさの袋をやぶってまたそーっと戻った
ということ・・・
想像するとすごくおもしろい~!!!

「うさぎはかごを倒すことができないよ」と大人が言ってしまえばそこで話はおしまい
先回りして大人がやってしまうこと、言ってしまうこと
たくさ~んあると思うけど
時間のある限り、ゆっくり待ってみる、聞いてみると
子どもの育ちが見えてくるのかな~と思う

こんなにも話が続き、人の話を聞ける子ども達
朝の会、帰りの会で毎回すごい話!!が繰り広げられる

スタッフ まなみ
# by mugihause | 2011-06-19 06:53 | ピッコロスタッフ日誌